Moto Guzzi V7Ⅲ carbonと行く

MotoGuzzi V7Ⅲ carbon に乗ってのあれこれとカスタム情報などを書いています

20,000km走ってみて、実際どう?

突然ですが、オドメーターが20,000km超えました。


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というわけで、約2年弱、20,000km走って思うところをお話しようかと思います。

 

なんか、以前にもインプレじみたこと書いた気がしますが、新しい発見もあるかもしれないので悪しからず。

 

まず総評として、私はこのオートバイと出会えて良かった。(いきなり超絶個人的感想)

一大決心をして仕事も増やして時間のやりくりして、妻の機嫌もとりつつ、体重も落として、大型免許とって、手にいれたバイク。

というバイアスが掛かっていることは否めないのですが、この話がどなたかの愛車選びやMotoGuzziの販路拡大の一助となれれば幸いです。

 

さて、吾が輩がなぜMotoGuzziを選んだのか、なぜV7Ⅲだったのか、まずはその辺の経緯からご説明いたします。

また(10年ぶりくらい)バイクに乗ると決めてから最初にするのが愛車選びでした。

当初頭に浮かんだのはやはりハーレーです。

16、17の時分雑誌を見ながらいつか乗るんだと心に誓ったから。やはり憧れです。

車種も様々。多分883かフォーティエイトかなと色々吟味しました。

しかし、なんだか自分のキャラクターと合わないように思えてきたことで、ここは一度立ち止まって自分がバイクに何を求めているのかをしっかり整理する必要があると気が付きました。

そこで、自分はバイクに何を期待し、何を求めていて、どのように付き合っていきたいのかを改めて整理してみました。

以下個条書

①走りが楽しい(これは原付でも何でもバイクならあるが折角大型とるならやはり400cc以上に乗りたい)

②体格とのバランス(がしかし、あまりに大きなバイクは体格がないと結局しんどくなるだろう)

③当然見た目(なんと言っても外せません)

④過剰に馬力はいらないけど少しのスポーツ性能と街乗りの快適性、出来たら遠出できるスペック(良いとこ取り笑)

⑤単気筒or2気筒(外せない。好みの問題です)

⑥維持にかかる費用と手間(時間もお金も沢山あればこちらは気にしないのですが)

⑦初期費用(本体価格等、やっぱり大事)

 

ざっとこんな感じ。

そうするとハーレーはやはり難しい。④⑥⑦で外れてしまうのだ。しかもカスタムの幅が宇宙。いくらあっても足りません。

 

で、思い付いたのはトライアンフ

Bonneville T100 or 120


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ほとんど全項目クリアだ。

ということで、じつはほぼこれにに決まっていた。(私はこの時まだMotoGuzziの存在を知らなかった)

トラディショナルな見た目に最新の装備、馬力もそこそこ、何よりその様子がいい。

価格もまぁどーせローンさ、なんとかなる。

 

国産はそもそも候補になかった。理由はハッキリ言って③と⑤。

そりゃ良いバイクだというとこは分かってますよ。車種は沢山あるし、信頼性抜群、壊れない、乗りやすい。しかし私は国産単気筒or2気筒で見た目格好良いと思えるのはかつてのYAMAHA SRのみなんです。今ならGB350。

4気筒ならあります。やっぱりCBやゼファーは若い頃好きだったし、XJR、インパルスは記憶にしっかり残ってます。ただね、4気筒なんで除外。どーもあのエンジン音と鼓動感がないのが好きになれない。

 

で、Bonnevilleを買うべく様々しらべていたら海外のとある動画を見ていてあらっ!?ってなった。シリンダーヘッドが左右に飛び出たバイクが映ってる。なんだこれ?しかもなんかカッコいい。(この時見たのはかつてのV7 Sport 1977年製と思う)

特異なエンジン形状と渋いデザイン。

これはなんだ?

調べたら全く知らないイタリアのメーカー。

日本でも売ってるのか検索するとあっさりディーラーが出てきた。

なんで今まで知らなかったのだろう?

ここから怒涛の検索ラッシュで、約2ヵ月の間に「Moto Guzzi」で検索エンジンにヒットするサイトはほぼ見た(言い過ぎ)と思う。

メーカーの歴史、かつての車種、現行車種、それぞれのスペック、カスタムパーツ。

調べれば調べるほどMotoGuzziが好きになってしまっていた。

中でもこれ
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Le Mans 850

 

全てのバランスがとれているとおもう。

なんと美しい。

 

んっ?この話前にもした…

加齢とは恐ろしいものです。同じ話何度もする…うっせぇわ笑

 

まぁこのあたりのオールドGuzziはまず玉数が少ない上にキチンと整備されていればかなりの高額。しかも維持費は相当かかる。(メカニックの知識と経験があればそこまででもないらしいのですが)

兎に角今の自分には難しい。

ならば現行車だ。

とは言っても2年前(今でも大差ない)選べるのはV7シリーズかV9か85TTくらい。自ずとV7シリーズ。その中でもV7Ⅲ carbonに一目惚れ。結局見た目じゃんか。

という吾が輩らしいと言えばらしい流れで今に至る。

 

はい、やっと本題。

で、どうだったのよ?という話。

①走りは楽しいに決まってます。

ハンドル替えて、バックステップにしてから更にいい。基本ハンドリングは素直。噂のオールドGuzziにあったという「クセ」は無くていい意味で普通のバイク。

②私168cm程度、体格はガッチリ系、しかし絶望的短足。しかし足付きは問題ない。少し一般的なシートより幅広な形状なので始めは違和感あったがすぐに慣れた。信号待ちでも片足だけならベタ付き。

車重は多分200kgいかないと思う。純正V7Ⅲの車重が206kg(燃料8割)という公称。しかし色々削ってきた(マフラーが一番貢献度高い)ので乾燥重量で言えば190kg切っているかと。

よって取り回しは至って楽だ。なんならかつての空冷4気筒400ccバイクのほうが重いのではないだろうか。

さてこの取り回しという要素。実はバイク選びで重要なポイントだと思うんです。

バイクの扱いに慣れていて、300kgだろうが難なく捌ける人ってそんなに居ないと思う。

例えば停車したままの状態からすぐに発進できることって以外と少ないし、やっぱり切り返したり、少しバックしたりという作業はかなり頻繁にある。その都度億劫だなぁと感じてしまうとやがて乗ること自体が面倒になり、折角買っても停めたまま、なんてこともあり得るのではないだろうか。

V7Ⅲ、気軽に乗れて、比較的簡単に取り回せる。非常に良いことです。

私はセパハンなので、純正ハンドルに比べれば多少気を使いますが、全く苦になりません。

③見た目…個人の主観ゆえ語る必要なし

④52馬力…現代のメジャーバイクスペックと比較すれば750ccでこのパワーはかなり非力なのかもしれないが、私には十分と感じる。

というよりこれが100psもあったら私はスピード出しすぎて事故って死ぬ。…でも楽しいんだろうなぁとは思う…

いやいや、むしろこのくらいで良い。

0-100kmだって恐らく本気出せば6、7秒でいけると思う。

まぁ雑な乗り方したら原付でもSSでも危険は同じだろう。

さて、街乗りはお手の物です。車格が小さいうえに幅もない。ハンドル角もあるので排気量にしては小回りだって問題ない。

ワインディングはさらに楽しい。バンク角はそれほど無いし、バイアスタイヤ故SSのようには乗れない(いや私ラジアル乗ったことなかった)が程良いパワーとハンドリングで気持ちよく流せる。

セパハンバックステップでも数時間程度のツーリングなら全く問題ない。純正ハンドルならなおさら疲れにくい。

さすがに泊まりとなると積載能力には不満があるだろうが、やろうと思えばサイドパニア、タンクバック、シート上に積めば結構積める。

そして高速道路の直進安定性とエンジン音は特筆すべき点がある。

6速110k/h~120k/hあたりが一番心地いい

100k/hあたりまでは2気筒独特の振動があるがそこから先は振動が徐々に収束していき、まるでレールの上をモーターで走っているかのような直進安定性を見せてくれる。

所謂ジャイロ効果である。これは縦置きエンジンならではの性質だ。

 

⑤空冷2気筒最高

そういえば、Bonnevilleなんですが、一度見に行って跨がってみるも、ちょっと大きいなぁと感じたのと、水冷のエンジン音がねぇ…なんかバイクのエンジンとは思えない音がする。あれ私は苦手なんです。

 

⑥維持費ね。これは簡単には算出出来ないんだよなぁ。乗り方と走行距離によってかなりの変動があるから。

よってここは私のバイクの場合。カスタム経費は含みません。

現在20,500km、購入より1年と9ヵ月。

燃油代は1ヵ月あたり、大体7000~1万円くらい。

オイル交換は3000km毎、2回に1回はオイルフィルター交換。現在まで6回済。工賃込でアベレージ7000~8000円/回

ギアオイル、シャフトオイルは5000km~7000km毎 3、4000円くらい(覚えてない笑)

タイヤは1回交換済 たしか12000kmくらいのとき。工賃込で4万くらい。

フロントフォークオイルも1回交換。1万くらい?

ブレーキフルードも1回。3000円くらいかな。

だいたいこんな感じかなぁ。

まぁ更に駐車場代とか、保険料とか、税金なんかもあるな。

改めて考えると結構な出費笑。

しかしこれら経費は購入前にしっかり調査して計算してるから別にびっくりはしない。というかやはりバイク、特に嗜好性が高い大型二輪に乗ろうと思ったら費用面の覚悟は必要だと思う。

とは言っても大型二輪で海外製で、と考えるとMotoGuzziはメンテナンス費用はかからない方だ。ドライブシャフトのおかげでチェーン掃除やら交換が無くて、ほとんどメンテナンスフリーと言えるし、燃費もそこそこ良い。自分である程度弄れる人なら工賃は浮く。

ひとつ難点を挙げるなら、パーツの供給速度がかなり自由。特にこの状況で更にゆっくりになっている。

よって国産メーカーの部品供給速度や修理にかかる時間に慣れていて当たり前と感じてきた人にはストレスかもしれない。

こればっかりはイタリア人なんで仕方ないと諦められる人でないと難しい。

 

最後、⑦初期費用

まぁ妥当。

終わりかよ!?

人それぞれ感覚が違うのでなんとも。

私は妥当と思っています。

安くて良いバイクなら国産に沢山選択肢はある。自分の趣味趣向を通すなら金額面は仕方ない。

 

以上長くなってしまいましたが、ざっくりな感想でした。

相変わらずまとまりのない文章です…泣

 

次回は先日行ってきたツーリングの話を。